採用情報
HYO-ON M5

M5

氷温®熟成も長期熟成も、過冷却炭酸も作り出せるテクノロジー

温度センサー配置の重要性と当社の優位性

TECHNOLOGYただの保存じゃない。お酒の味わいを磨き上げる装置です

氷温®M5シリーズ(以下、「氷温M5」)は、ワイン、日本酒、ビール、それぞれが持つ個性を最大限に引き出すために、セラーとしては最も温度設定範囲が広い(※)、氷温-5℃から25℃まで微細にコントロールします。さまざまな環境を想定し、飲み物のおいしさをキープしたり、引き上げたりする冷蔵機器です。

その秘密は、精密な温度管理アルゴリズム、お酒に応じた湿度コントロール、そして独自開発の高効率冷却技術。これらが組み合わさることで、単なる保存ではなく、味わいをデザインするステージへと進化。“冷やす機械”ではなく、“価値を創るツール”として活用できます。

自社調べ 2025年8月時点

POINT 1 ワイン熟成の鍵は「温度」。0.1℃単位で液体安定させる独自メソッド

ワインをどのように熟成させたいか──その鍵を握る最も重要な指標は「温度」です。 自然のカーヴとは違い、機械装置であるワインセラーでは、長期熟成を実現するために、温度を液体そのもののレベルで正確にコントロールすることが欠かせません。 精緻な温度管理さえあれば、一定温度で守る熟成も、意図的に温度変化を与えて育てる熟成も、自由に選び取りながらカーヴのような熟成を実現できます。

氷温M5は、冷気を均一に循環させるバンクショット方式と、緻密に設計されたセンシング技術によって、庫内の空気温度と液体温度を限りなく一致させます。温度ムラやブレを徹底的に排除した環境は、開栓直後に飲み頃温度を求めるレストランのソムリエから、自宅で長期熟成を楽しむ愛好家まで、幅広いニーズに応えます。

飲食店グラスワインを適温で提供
ワインラバー様々な温度で楽しむ
コレクターお好みの熟成環境を実現
温度のふるまいについては、予め「取扱説明書」内容をご確認ください。こちらからもダウンロード可能です
カーヴとは、フランス語で「洞窟・地下室」を指す言葉。 伝統的に、天然の洞窟や地下室をワイン熟成用に利用したことから「カーヴ」と呼ばれます。

ワイン熟成の本質は日々の精密な温度管理にあります

長期熟成の質を決めるのは、毎日の温度管理がどこまで精密に制御できるかにあります。外気変化やドア開閉による温度復帰など、セラー内部の温度を短期軸で安定させる技術こそ、セラーの本質的な価値です。

バンクショット方式は「短期を制する者が長期熟成を制する」という逆転の発想から生まれ、まず短期軸におけるワインのふるまいを徹底的に極め、その積み重ねで揺るぎない長期熟成を実現していきます。

SAB-90G上室、GX22、GX38下室、GX50G下室での測定結果(バンクショットの温度制御については、他のZeroClassシリーズ、ZeroAdvanceシリーズも同等です) 設定温度はどちらも14℃。庫内に保管したワインの液体温度を定常運転時に測定
測定条件 外気27℃ SAB90G:24本収納 GX22:22本収納 GX38:38本収納 GX50:50本収納
データは参考であり、動作環境によって異なります。保証するものではありません。

ワインセラー最大の課題 “温度のズレ” を解決するバンクショット方式™

ワインセラーの魅力は温度を設定できること。しかし実際には、多くの製品で「表示している温度」と「実際の庫内温度」が一致していません。15本程度の小型モデルでも5℃以上もの差があり、大型製品になるほどさらに顕著となりがちです。 氷温M5は、この課題を解決する独自技術 「バンクショット方式™(特許)」 を搭載。冷気を天板に当てて反射・拡散させることで、庫内全体を均一かつ安定した温度に保ち、表示温度と実温度の差を徹底的に排除しています。

従来のワインセラーの課題

  • 表示温度と庫内の実温度に差が生じやすい
  • 庫内に温度差があり、テーブルワインが冷えすぎたり、温かったり
  • 意図した温度になっておらず、長期保管にも影響しやすい

バンクショット方式の解決策

  • バンクショット方式:冷気を天板に当てて拡散し、庫内全域を均一化(特許)
  • 温度が均一になり、テーブルワインの適温管理がかんたん
  • 精密な温度管理の積み重ねができるので、ワインの長期熟成にも最適

※バンクショット方式(Bank Shot Clooling Technology)は当社独自の特許技術です。特許 第6210571号

コンプレッサーは“エンジン”、センサーは“アクセル”と“ブレーキ”

セラーの温度管理で見落とされがちなのが、センシング技術です。温度センサやドアセンサから得た情報をもとに精密な閾値制御を行うことで、ワインの長期熟成、日本酒の鮮度保持、ビールの冷えた味わいまで、1台で幅広い用途に対応できます。

単にコンプレッサーで「冷やす」だけでは、庫内温度を正確にコントロールすることはできません。何百回もの検証を行い、条件の違いや個体差を考慮したうえで、「近すぎず、遠すぎず」という最適な位置に温度センサーを配置。さらに冷却器やドアの開閉状況も監視し、庫内の温度挙動をきめ細かく制御します。これにより、ワインの液体温度を安定させ、理想的な保存環境を実現しています。

ワインの温度管理比較 (従来セラーとバンクショット方式™)

冷蔵庫の約半分の時間で飲み物がキンキンに欲しいときすぐに冷えた飲み物が楽しめます。

氷温M5のGX22・GX38上室・GX50上室は、冷蔵庫の約半分の時間で飲み物を急速冷却できる「スタンドアップボトルクーリングシステム」を搭載。バンクショット方式よりも液体の安定感は若干劣りますが、すばやくパワフルに冷却するので、日本酒や、ビール、飲食店やホテルなどでは最適です。急冷とワイン保管を両立するハイブリッドセラーとして、日常から特別なひとときまで幅広く活躍します。

測定結果:GX22 約4時間 SAS22 約6.5時間 冷蔵庫Tw 約9.5時間
常温のワインを12本ずつ投入後の液体温度変化を測定
GX22とSA22の設定温度は3℃(冷蔵庫Tw庫内に合わせた温度)外気温約27℃
各製品の液体温度の平均測定。液体温度の測定場所はGX22:2, 3, 4段目。SA22:2, 3, 4段目、冷蔵庫:1, 3段目とドアポケット
冷蔵庫は家庭用の250Lクラスのコンプレッサー式冷凍冷蔵庫を使用 ドア開閉無し
運転状況、庫内の容積、収納物量、収納物形状、収納位置などによって冷え方は異なります

POINT 2断熱・気密性を重視し、年間平均60%以上の湿度を守る密閉構造です

ワインの長期保管においては、温度だけでなく一定の湿度も必要とされます。湿度が低すぎるとコルクが乾燥して収縮し、空気がボトル内に入り酸化の原因となるためです。逆に湿度が高すぎるとカビやラベルの劣化を招きます。理想とされる60〜70%前後の湿度を安定して保つことが、ワインの品質を守る重要な条件とされています。

湿度の必要性については諸説あり、中にはワインボトルを寝かせて保管するので不要という考えも存在します。
当社ではお客様のニーズに基づき湿度を維持できる機構を搭載したワインセラーとしています。

断熱・気密性を重視外気の影響を受けにくい
ワイン保管時の湿度年間平均60%以上
日本酒保管時の湿度年間平均50%以下

氷温M5は、断熱性や気密性を重視した「うるおい密閉式」を採用しています。当社では2017年発売のゼロクラス以降のモデルはすべて「密閉式」としており、外気の影響を抑えて年間を通じて安定した湿度を提供するので、日本の乾燥しやすい時期に、コルクの品質劣化を避けたいワインに理想的な選択となっています。

従来からある湿度維持の方法は、「穴あき方式:加湿循環タイプ」です。穴あき方式は、外気との小さな通気孔を設け、自然換気により湿度を保とうとするシンプルな構造が特長。コストを抑えられますが、外気に大きく左右され、季節や環境によって庫内条件が不安定になりがちです。

穴あきの加湿循環方式が外気に引っ張られる理由

穴あき方式は小さな通気孔で庫内と外気をつなぎ、自然の空気循環に頼って湿度を保とうとする仕組みです。しかし、実際には外気の影響を大きく受け、乾燥した外気であれば庫内も乾燥し、多湿であれば湿度も過剰に上がるなど、環境が外気任せになりがちです。 また、通気孔の多くは、放熱があり、空気の対流も起きにくいセラー背面に配置されています。必ずしも「庫内に取り入れたい良い空気」ではないうえ、冷気が逃げるリスクも伴います。こうした課題を避けるためには、外気の影響を受けにくい密閉型構造のワインセラーが適していると言えます。

手間いらずの排水。ワイン保管時は高湿度、日本酒保管時は低湿度。

ワインやシャンパーニュを保管する場合は、冷却器に付着する結露水を巧みに利用し、高湿度を自然発生させる独自サイクルを搭載。表面積の大きい、フィン冷却器に露を付着させて冷気と共にファンで循環させて湿気を運びます。滴下した水はドリップトレイに貯水し、庫内のしっとり感に寄与します。余分な水分はドレンパンで自然蒸発するので、手間なく湿度を維持できます。

一方、日本酒を5℃未満の低温で保管したい場合は、約30〜50%の低湿度をキープ。一本一本の味わいを守る、プロ仕様の湿度環境を提供しています。

「冷却器で水分を発生させて加湿し、それをファンで庫内に循環させる湿度維持機能」は、 フィン型冷却器を搭載したコンプレッサー式セラーにおける加湿の仕組みを説明しているものです。加湿循環方式特有の性能ではありません。

セラーは、ドアの開閉によって空気は必ず出入りします。日本では春から秋にかけて外気温・湿度が十分にあるため、湿度に関わる問題は少ないですが、冬になると乾燥し、湿度が下がりやすくなります。この時期に平均50%以上の湿度を維持できれば、年間を通じて安定した環境が実現します。 よくある「水を入れたトレイを置く」方法では加湿効果は得られません。水分は蒸発しなければ湿度は上がらないため、冷気の通り道である「ドリップトレイ」に水をためることが、効果的な加湿につながります。

POINT 3氷温®領域でも揺るぎない温度制御。霜取の特許技術により、日本酒の鮮度を長く保ちます

外気温との差が大きいマイナスの低温領域は、ワインの保管以上にシビアな条件が要求されます。氷温M5では、冷却器の特定ポイントの温度をセンサーで監視し、霜が発生する可能性を検知したときだけ自動的にヒーターを作動させる特許取得済みのスマート霜取り機能、「セラーデフロスト制御™」を搭載。

これにより、0℃以下の低温でも、庫内温度の安定性を維持し、日本酒やビールなどの味わい、鮮度を長期間にわたって守ります。無駄な霜取りを行わないため、省エネ性にも優れています。

セラーデフロスト制御(Cellar Defrost Control)は当社独自の特許技術です
特許 第6347076号
セラーデフロスト制御氷温®でも庫内温度が安定(特許)
氷温®熟成日本酒の氷温保管で鮮度維持
省エネ不要な霜取りを減らして電気代抑制
温度のふるまいについては、予め「取扱説明書」内容をご確認ください。こちらからもダウンロード可能です

氷温®認定機器であり、第三者認証機関でテストされた確かな性能です

氷温M5は、-5℃に設定した際の日本酒ボトル内部の液体温度を、第三者認証機関JETによって厳密な検証で評価しています。これらのデータに基づき、公益社団法人氷温協会から「氷温®機器」として認定を受けた、確かな性能を持つ機器です。 -5℃まで設定できるセラーは存在しても、ボトル内部の温度測定や性能検証まで行い、その裏付けを持つ機器はほとんどありません。 氷温M5は、その点で一歩先を行く信頼性を提供します。

JETでの測定条件と結果

測定結果:一升瓶の平均液体温度4.6℃~5.8℃ (-3.8℃を上限、-6.5℃を下限で推移、庫内平均温度-5.2℃)
セラーに不凍液を満たした一升瓶(1800ml)を5本入れ、ボトル内の不凍液温度を測定。GX22SM525で計測
印加電圧100V、50Hz、設定温度:-5℃、照明OFF
測定日前日から製品に通電し、16時間運転
前日の通電から引き続き運転を継続し、10時間にわたり温度測定を行う。環境温度:25℃
温度測定は、熱電対Tタイプを使用

セラーデフロスト制御™は、セラーが自分で冷却器の状態をチェックし、霜が付いたときだけ閾値制御によって霜取運転を行うセンシング技術です。無駄なヒーターによる霜取加熱をしない分だけ庫内温度が上昇せずに安定するので、大切なお酒を鮮度を維持したままキープすることに適しています。

タイマー式とは違う。センサーが見守る「スマート霜取り機能」で、お酒の品質を守ります

従来の単純な霜取り方式とは一線を画します。複数のセンシング技術を組み合わせ、0℃以下の氷温®で冷やした液体の温度変動を最小限に抑る機能を搭載しているので、 タイマー式の冷蔵機器とは異なり、霜取り中でも液体温度の乱れを防ぎます。この霜取制御技術があるからこそ、繊細な日本酒の品質も長期に渡って維持することができます。

生酒の最適温度は-5℃。液体の氷温®管理で老香を抑制します。

保管温度が低いほど、生酒の香りの劣化要因となる「イソバレルアルデヒド」や「イソバレルアルデヒドジエチルアセタール」の生成が抑えられる検証ことが確認されました。 日本酒はワインよりもさらに、デリケートなお酒。生酒はその中でも特に繊細です。わずか1日程度の常温保存でも品質に影響が出るといわれていますので、氷温管理が可能な日本酒セラーでの保存が安心です。

詳しい実験や検証データに関する記述はこちら

ムレ香に関わる成分は保管温度によって違いが出るのか、どのような違いが出るのかを実際に調べるため、当社の日本酒セラーを使って測定。
地酒屋で冷蔵保管されていた市販の生酒(特別純米酒)を使用
開封後すぐに密閉容器に小分けし、-5℃、0℃、5℃、10℃に設定した当社日本酒セラーにそれぞれ30日間保管
30日経過後、第三者測定機関にて香り(気体)成分を分析。測定はガスクロマトグラフ質量分析計を使用
GCスペクトルから香り成分を推定、成分量(ピーク面積値)を比較

POINT 4アイススラリーや氷点下ビールも味わえる。氷温®機器で、まったく新しい冷却体験を

氷温®保管により、液体の中に微細な氷結晶が分散した「アイススラリー」も生成できます。市販のペットボトル飲料を一定時間入れておくだけで、カラダの中から涼しく整える“過冷却飲料”が簡単に作れます。

アイススラリーとは、氷と水が混ざった、飲めるシャーベット状の冷却飲料です。ジュースやスポーツドリンクなど、猛暑日の暑熱対策にも使えます。さらに、酷暑の日に、キンと冷えたビールを氷点下で冷やすと、冷蔵庫では作りづらい過冷却の極上体験を楽しめます。

いつもの飲み物が、氷点下のごちそうに

身近なコンビニやスーパーで手に入る清涼飲料水やビールが、氷温®技術によって“過冷却飲料”へと生まれ変わります。 いつでも手に入る身近な飲み物に“新しい価値”を与える――そんな体験を、ぜひご自宅で。

スポーツドリンクや炭酸飲料も対応 ― 過冷却で爽快感をアップさせます

ペットボトルのスポーツドリンクや、スパークリングウォーター、炭酸ジュースも、過冷却技術によって全体を凍らせることなく、飲める状態でほんのり氷結。 氷を加える必要がなく、冷たさそのものをキープできるため、炭酸の爽快感とシャープな飲み口を存分に楽しめます。

商品の冷却推奨温度は、各メーカーの商品ページをご確認ください。
周囲温度や収納本数、配置場所によって氷結晶化(スラリー)しない場合があります。庫内の上下中央部、前後後方部に保管することで、氷結晶ができやすくなります。
過冷却飲料は氷点下のとても冷たい飲み物です。過度な摂取や体質によって、胃腸障害を起こすリスクがあります。飲みすぎには注意しましょう。

飲むだけで、カラダをクールダウン。酷暑に勝つ、新しい暑熱対策

毎年のように訪れる猛暑の夏。暑熱対策の重要性は年々高まっています。 高温環境や脱水、防具装着の作業などで体温調節がうまく働かなくなると、深部体温が上昇しやすくなり、運動能力の低下や熱中症のリスクを招きます。そのため、適切な水分補給は体温上昇を抑え、パフォーマンス維持や健康管理に欠かせません。

そこで注目されているのがアイススラリーです。運動前や休憩時に摂取すれば深部体温をすばやく下げ、運動継続時間を延ばす効果が報告されています。 さらに、競技者だけでなく、屋外スポーツ観戦やレジャー、アウトドアでも活用可能。断熱ボトルにアイススラリーと氷を入れて持参すれば、手軽で効果的な暑熱対策になります。

当社製品はアイススラリー専用の冷蔵機器ではありません。氷温管理ができることによる過冷却技術の一部として本機能を紹介しています。
参考文献:競技者のための暑熱対策ガイドブック【実践編】ハイパフォーマンススポーツセンター 国立スポーツ科学センター
参考文献:国立大学法人筑波大学 アイススラリー摂取は暑熱下運動中の過換気や脳⾎流量の減少を軽減する 2025年2月6日プレスリリースより
参考文献:アイススラリーとは? 酷暑で市場が広がる「飲める氷」 記事はこちら

キンと冷えたビール ― 氷点下の極上体験も

アルコールが含まれているビールを氷温®で過冷却すると、従来の冷蔵庫では体験しずらい“キンと冴える冷たさ”を楽しめます。 まるで居酒屋で味わうような本格的な氷点下ビールをご家庭でも手軽に、いつでも飲めるようになります。

商品の冷却推奨温度は、各メーカーの商品ページをご確認ください。

POINT 5別荘やバックヤードでも。酷暑も極寒も、安心して任せられます。

設定温度と、外部の環境温度の差が大きいとき、セラーには大きな負荷が生じます。しかし、氷温M5は、真夏の35℃を超える酷暑でマイナス5℃~0℃でキープすることも、厳冬で室温が5℃以下となってしまう環境でも、加温して25℃を維持することができます。

冬季にしばらく留守にする別荘や、寒冷地の住宅は加温性能が必須となり、逆に、レストランの厨房やバックヤードでは、人が過ごす空間以上に高温になりがちです。 厳しい環境でも、外気の影響を受けにくく、一年を通じて安定した保管環境を実現できます。

最大40℃冷却できるパワフルな性能で、酷暑でも-5℃を維持します

一般的なペルチェ式のワインセラーは、外気温より約12~13℃程度しか冷却できません。さらに、コンプレッサー式で「酷暑対応」と表記されていても、外気温が38℃時の動作保証が、設定15℃程度までとされている製品もあります。一方、氷温M5は違います。 外気温が35℃の環境下でも、庫内温度を-5℃で維持し、最大40℃もの温度差を克服できる冷却性能を備えています。冷却スペックに余力があるからこそ、実際の生活環境では安定した性能を発揮したり、運転時間の短縮による耐久性向上に寄与します。

ガラスドアへの「結露」などの影響から、製品の動作保証温度範囲は5℃〜32℃としています。

GX22、GX38(上室)、GX50(上室)の測定結果
測定条件:設定温度-5℃のとき、外気温35℃。設定温度0℃のとき、外気温40℃。
庫内負荷:GX22、GX38はワイン(750ml)を22本収納 GX50は、26本収納
データは参考であり、保証するものではありません。

パワフルな「加温ヒーター」でも寒冷地でも安定した温度管理ができます

ワインセラーの設定温度より外気温が低い場合、ヒーターを制御して温度を上げる必要があります。氷温M5は、外気温から最大25℃加温できるヒーターを搭載しています。そのため、冬季に気温が下がりやすい寒冷地や別荘地でも、安心してワインセラーをご利用いただけます。

機能
各シリーズの測定結果
設定温度25℃。
測定条件 外気温0℃
データは参考であり、保証するものではありません。
対象機種:GX22、GX38、GX50

放熱の流路改善で効率運転、側面の熱上昇を抑制しています

ワインセラーでは、使い始め、低温使用、外気温など、製品への負荷が高いほど、より多くの熱エネルギーを放出することから、側面が熱く 最大約55℃~60℃程度になります。氷温M5では、放熱経路を見直し、側面コンデンサーの流路を最適化しました。 従来モデルよりも側面の温度上昇を抑制。さらに温度が上がりがちな部分の放熱場所を奥側に変更することで、周囲への影響も軽減しています。

庫内の設定温度を低くすると、一時的に製品の放熱温度は高くなります。これは、まだ冷え切っていないボトルを多く収納した場合や、室温が高い環境で使用している場合に起こりやすい現象です。 しかし、お酒の温度が安定してくると放熱温度も自然に下がります。氷温M5は、コンデンサの改良や冷却流路の再設計、コンプレッサー稼働の最適化により、この放熱温度の上昇を抑える工夫も行っています。

【結果】
設定温度:-5℃ 左側面の最大温度:約43℃(周囲温度+約17℃)定常冷却運転時:約35℃(周囲温度+約9℃)
設定温度:14℃ 左側面の最大温度:約36℃(周囲温度+約11℃)定常冷却運転時:約28℃(周囲温度+約3℃)
【測定条件】 使用機種:GX22 庫内負荷:無し 周囲温度約25℃ 測定場所:庫内3段目、左側面中央、周囲
側面の熱については、予め「よくある質問」をご確認ください。