STORY

開発ストーリー

「1台で2つの温度設定ができるワインセラーを作りたい」はじまりは、ひとつのアイデアから

あるレストランでグラスワインをオーダーした際、出てきたのは少し冷えすぎた赤ワイン。スタッフにセラーの温度を確認すると「10℃」だと答えられました。その理由は、レストランでは、「赤ワイン・白ワイン」ともに1台のセラーで保管しておくのですが、「冷えていない白ワインはお客様にご提供できない」。そのために、赤ワインも「10℃」になっていたのです。

それならば、「1台で赤ワイン用と白ワイン用に2つの温度が設定できるセラーがあれば便利だよね」という会話をしたのですが、そのようなセラーは当時どこにもありませんでした。
そこから始まった「2温度式セラー」の開発。なぜ作らないのか、何が難しいのか、さまざまなところを渡り歩き、聞き、考え、研究重ねました。

結果、「自分で作ろう」と思い創業したのが、さくら製作所です。

完全2温度式のセラーを作ることから始まった挑戦は、課題の連続でした。
その一つひとつに真剣に取り組むことで、新たな技術やアイデアが生まれます。その進化、成長のために日々努力しています。

STORY 01製品を2台並べられない設置環境2温度管理のセラーは省スペースが必須

2温度管理のセラーを開発するうえで必須だったことが上室と下室の2つに部屋を分けること。とくに限られた居住面積で暮らす都心の住宅事情では、「セラーは欲しいけど置く場所がない」という声が多くありました。設置スペースの課題を解決するために、上下の2温度管理タイプセラーを設計に組み入れました。

STORY 02最初に直面した課題は従来の金型技術では内箱が作れないこと

2温度セラーのプロトタイプを作りはじめて直面した課題は、内箱がとても難しいということ。従来の金型技術では求める寸法精度が満たされませんでした。生み出したのは、一般的な家庭用冷蔵庫の内箱とは真逆の凸型の金型製作技術。技術に秀でた日本企業でも経験のない新しい金型を開発しました。細かい精度が要求される2温度管理式のワインセラーは、金型の課題をクリアするところから始まりました。

STORY 03 部屋を分けるだけで 2温度管理はできない 次の課題は 冷気の「角度と量」

物理的に部屋を2つに分けるだけでは、完全に意図した設定温度に分けることはできませんでした。従来のワインセラーとはまったく異なる風の角度や風量、強さなど、さまざま条件で風の性質は変化します。唯一の解決策は、セラーの中に漂う冷気を24時間見続けること。冷気が見えるようになったことで、液体温度を一定に保つ新しい制御が開発されました。

STORY 04一般的な冷蔵庫とは異なる温度管理庫としての技術開発

冷蔵室と冷凍室のような2室構造とは異なり、上下同じ温度でも使うことがあれば、別々の温度で管理することもあります。一つのコンプレッサーで2つの部屋を別々に制御するためには、まだ世に存在しない運転プログラムを開発するしかありませんでした。ボトルの置き方でも変わる空気の流れをコントロールする技術を作るには膨大な温度データベースを記録し、分析し続けました。

STORY 05セラーが持つ本来の価値は液体温度を一定に保つこと

セラーに求められる本来の役割は冷やすことでありません。ワインや日本酒の液体温度を一定に保つこと。それを実現するためにガラスの特徴やドアのフレーム素材、コンプレッサー、冷却器などさまざまな角度から最良のセラーを追求して日夜アイデアを出し合っています。たった1本のネジにも決まった役割があります。その小さな一つひとつに心血を注ぐことで製品に心を込めています。

STORY 06温度管理庫を普及させるために私たちの追求は続いていきます

2019年3月時点で、これまでの4年ほどの間に出荷した製品は40,000台を超えました。これはワインに換算すると130万本を大きく超えるストックスペースです。これからはワインセラーにとどまらず、日本酒、クラフトビールなどの温度貯蔵、またさまざまな法人様との共同開発案件を通じて、お客さまやお取引さまに貢献できる製品・サービスの提供をしたいと考えています。

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