余力。十分な性能を安定的に維持するために必ず必要です。
いつもアクセル全開だと、負荷がかかりすぎてしまいます。

新JIS規格に加わった「ワイン貯蔵機器」

今お持ちのワインセラー。本当にそれはワインの品質を維持し、適温で保存できる「ワイン貯蔵機器」でしょうか?  2015年、日本においても、新しいJIS規格に「ワイン貯蔵機器」という品名が新しく加わりました。

外気温32℃のとき、12℃に冷えること。それがワイン貯蔵機器。

JIS9801-1-2015で新しく国の規格として定義された「ワイン貯蔵機器」。規格では、少なくとも外気温32℃のときに12℃まで庫内が冷えることが求められます。 しかしながら、日本では、「外気温より-15℃度程度しか冷えない(外気温32℃のとき、17℃までしか冷えない。)」ワインセラーや、外気温が25℃以上だと仕様保証のない「ペルチェタイプ」の製品が多々あります。これはJIS基準に規定される「ワイン貯蔵機器」の仕様要件を満たしていません。当社は、「ワイン好き」が集まって製品作りをしています。だから、ワインの適温 保管に必要な「性能」を持つコンプレッサー式冷凍技術の開発に尽力しています。

コンプレッサー VS ペルチェ式

圧倒的な冷却性能の差です。SB22とペルチェ式の12本タイプを同一環境でプルダウン(使い始め)測定比較しました。

外気平均温度  約30℃
負荷:常温ワイン12本  設定12℃

①SB22  測定開始後  2.5時間で庫内温度12℃に到達し、安定。
製品の表示温度:11〜12℃ 実温度:11〜12℃(棚手前側で測定)

②ペルチェ  測定開始後  48時間で16℃に到達、それ以上冷却不可。
製品の表示温度:12℃ 実温度:16〜17℃(棚手前側で測定)

ワインセラーを選ぶ際のポイント

瓶の置く場所で、冷気の振る舞いが全く異なります。「冷気」はそのくらいシビアなもので、 庫内を「カーヴ」のように一定にするには、目に見えない「冷気」の特性をよく理解しなければなりません。当社では「冷気」の振る舞いについて、日夜研究し、最適な制御を開発しています。

冷気の流れにとって、重要な部品のひとつが、「送風機」の役割を果たすファンモーター。冷却装置で冷やした「冷気」をファンモーターで送風することで、セラー庫内の温度を均一に保つことができます。どんなに素晴らしい冷却システムを持った製品でもファンモーターがないと、庫内温度を均一化するのは大変難しくなります。ファンが付いているか付いていないかは、ワインセラーを選ぶ上で重要なポイントです。

ワインセラーの役割は、ワインを冷やすことではなく、ワインを「適温」に保つこと。

紫外線、振動や音などの比較を謳う前に、何よりも大切なのがワインの「温度」がどのように維持できるのかということ。ワインの品質を維持するためには、ワインの液体温度をある程度一定に保つことが必要です。そのためには製品の冷却能力、そして、適温を維持するその他の能力が備わっていることが必須です。冷やすことも、温めることも両方必要なのがワインセラー。温めるための「加温」機能がないことも、同じようにセラーとしての機能が不完全だと考えています。

ヒーター機能付きのセラー。ヒーターには「3つ」の役割があります。

ワインセラーの機能の一つとして、特徴的な「ヒーター」機能。
ヒーターには3つの役割があります。

1.  加温用ヒーター
低外気温時の温度維持のために搭載されています。たとえば、外気温が10℃程度しかない環境で、14℃設定で使用したい場合、加温用のヒーターがないと、やがて庫内温度は自然と10℃程度になってしまいます。冬場、特に断熱の弱い一戸建てや別荘などに設置される方には必須の機能です。

2.  霜取り用ヒーター
冷却装置に張り付いた霜を溶かして冷却性能を維持するためのヒーターです。低外気温時の温度維持機能はありません。 高価なセラーでも、霜取りヒーターを「ヒーター付き」と謡っているものがあるので注意が必要です。 当社の製品は、「加温」と「霜取り」 両方の役割を一部屋にひとつのヒーターで制御しています。

ヒーターの写真

3. ドアヒーター
ドアの結露を防止するヒーター。ドアの断熱力が弱い場合に搭載されています。ドアヒーターを「ヒーター付き」と謡っている製品もありますが、庫内温度維持を目的とした加温の役目はないので、注意が必要です。ドアヒーターが付くと省エネ性能を損ないますので、当社製品には搭載されていません。ドアの高い断熱力と、ヒーターの代わりに放熱する際に発する熱をドア周辺に伝える工夫をしています。

 加温ヒーターは寒冷地のみに必要な加温機能だけではありません。冷却性能にも大きな差があるかもしれません。

霜取り機能について イメージ写真

ヒーターは、強い冷却性能を維持するための役割を果たします。 冷蔵庫同様、ワインセラーにも搭載されている霜取り機能。「霜取り」とは冷却装置に張り付いた「霜」をヒーターで溶かす機能です。「霜」を定期的に溶かしておかないと、昔の冷蔵庫のように、冷却装置が霜(氷)だらけになって、だんだん冷えが悪くなってきたり、湿度が低いままになったりします。

逆に、ヒーターがないと、「冷却装置を霜が付かない高い温度に維持しなければいけない」 という制約ができます。つまり、十分な冷却性能が発揮されずに、脆弱な温度制御に繋がります。

因みに、「ワインセラーは冷蔵庫よりも設定温度が高いからヒーターが要らない」という方もいらっしゃいます。ワインのように比熱の高い「液体」を沢山冷やすことに対しては、相当のエネルギーが必要です。設定温度だけで判断すると、液体の冷却に必要なエネルギーが不足します。

コンプレッサー式の振動がワインに影響することなどありません。

コンプレッサーからの振動は4点の特殊な免振ゴムで、直下の圧縮機板にもその振動がほぼ伝わらないような設計になっています。さらに、コンプレッサーを振動源とした場合、ワインにその振動が伝わるまでに、断熱層や樹脂、パッキンなど様々な材料を介してボトルが保管されます。液体にその振動が伝わることはありません。

「日立アプライアンス社」製の圧縮機